土壁の再利用
いよいよ、現場での下地作業に取り掛かりつつありますが、まだまだ江津市内からの資材の調達は他にもあります。
8月の事だったんですが記事にするのが遅れてしまいました・・・
8月のある日、江津市都野津町のある民家が解体されている現場で昔の土壁がむき出しになっているところを発見。
状態も良さそうでこれは使えると考え、さっそく現場の方に相談。
快くOKを頂き、プラ船とシャベルをもって土壁の土を調達出来ました。
ただし、このまま使うわけにもいかないので一手間、二手間かける必要があります。
まずは、土をハンマーで砕けるまで砕きます。
それからふるいにかけます。
土壁に入っていた小石や藁、砕けない塊を取り除く作業です。
結果、初めの見立て通りの良い土を確保することができました。
この土を使って12月に江津市を中心に活躍されている女性左官職人の嶋田さんのご指導のもと内装の一部を仕上げていきます。
江津市内には、まだまだ昔の古民家が残っていて築100年も珍しくありません。こんな街中に昔の建材が取れる地域は、他にはなかなかないと思っています。
古い空き家などもこのように活用できれば、立派な資源であり、ちょっとしたタイムマシーンのようにも思えてきます。
今回のリノベーションでは、土だけでなく、築100年以上の建物から頂いた今では貴重な地松も使用します。
昔からの素材を活用し、デザインという付加価値を付けてプロジェクトが成功するよう願います。
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